男と女の生まれる確率は同じじゃない – その理由は?

2020年5月20日

この記事ではこんなことを書いています

男の子と女の子が生まれる確率は、少しだけ違っていることを知っていますか?

少しだけ男の子が生まれる確率の方が高いのです。

その理由は、男女の生存率の違いにあると言われています。

ここでは、男の子と女の子が生まれる確率について紹介し、その違いの理由を詳しく述べます。

また、最後に二人子供ができるとして、男の子と女の子のすべての組み合わせについて、生まれる確率を計算しました。

男と女の生まれる確率

男の子と女の子が生まれてくる確率は同じだと思いますか?

みなさん、

「だいたい、同じだろう」

と思っているでしょう?

 

それ、正解です!

男の子が生まれてくる確率も女の子が生まれてくる確率も、だいたい50%です。確率は半々ということですね。

 

しかし、もっと詳しく見てみると、少しだけ生まれる確率には違いがあります。

厚生労働省が発表した日本の人口動態統計表から、それぞれが生まれる確率を調べると、

  • 男の子が生まれる確率 → 51.278%
  • 女の子が生まれる確率 → 48.722%

となっています。これは1900年~2014年までのデータを平均したものです。

ほんの2.5%程度ですが、男の子の方が生まれる確率は高くなっていますね。

100人の赤ちゃんがいたら、51,52人は男の子で、48,49人は女の子といったぐあいです。

 

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なぜ男が生まれる確率が高いのか

この理由が気になったので調べてみましたが、なんと

なぜ男の子の方が少し多く生まれるかは謎!

らしいのです。

現代の医学をもってしてもまだ分かってないことだったんですね。

 

ただし、”このような理由ではないか?”という仮説は存在しているようです。

それは、”死亡率”が関係しているのではないか?というものです。

 

みなさんご存知の通り、人間の平均寿命は女性の方が長いです。

2014年に発表された簡易生命表(日本人の平均余命を知ることができる)によれば、

  • 男の平均寿命 → 80.50歳
  • 女の平均寿命 → 86.83歳

となっています。

女性の方が男性より6歳以上も長く生きれるのですね。

 

もし、男女が生まれる確率が同じだったとしたら、どうでしょうか?

女性の方が長く生きるのですから、日本の男女比は女性が多くなりますよね。

ですので、少しだけ男性を多く生むようになっているのかもしれません。

 

そこで、厚生労働省の平成27年簡易生命表から日本の男女の人口の変動を調べてみました。

下のグラフは、平成27年度に生まれた赤ちゃんを対象に、そのどのように人口が変動していくかを推定したものです。

結果は推定ですが、実際にこのような変動をしていくと思っていいでしょう。

男性の方が生まれる数は多いですので、初めは男性が多いです。

その後、徐々に青い線(男性の人口)が赤い線(女性の人口)に近づいてきます。

そして、63歳付近で人口の男女比が逆転します。その後は常に女性の方が多い状態です。

すべての年齢の男女の人口をそれぞれ調べると、

  • 男性:41,900千人
  • 女性:42,914千人

と女性の方が人口が多いことが分かります。

 

実際、2018年現在の人口比を見ても同じように、女性の方が多くなっています。

  • 男性:61,730千人
  • 女性:65,130千人

 

子供が二人とも男の子である確率

ここでは、二人子供ができるとして、両方男の子、もしくは女の子である確率を求めてみましょう。

もう一度、復習ですが、

  • 男の子が生まれる確率 → 51.278%
  • 女の子が生まれる確率 → 48.722%

でした。

なので、二人とも男の子の確率は、

$$51.278\% \times 51.278\% = 26.294\%$$

となります。

逆に、二人とも女の子である確率は、

$$48.722\% \times 48.722\% = 23.738\%$$

です。

 

男の子と女の子が一人ずつの場合も計算しておきましょう。

上の子が男の子で、下の子が女の子の場合は、

$$51.278\% \times 48.722\% = 24.984\%$$

となります。

逆に上の子が女の子の場合も変わりません。

 

まとめます。

二人子供ができるとして、すべての男女の組み合わせの可能性は、

男女の組み合わせ 確率
男の子、男の子 26.394%
(上)男の子、(下)女の子 24.984%
(上)女の子、(下)男の子 24.984%
女の子、女の子 23.738%

となります。

 

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まとめ

  • 男の子と女の子が生まれる確率にはわずかに違いがある
  • 男の子が生まれる確率 → 51.278%
  • 女の子が生まれる確率 → 48.722%
  • わずかに男の子が多いのは、平均年齢が女性の方が長いためと言われている

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