男と女の生まれる確率は同じじゃない – その理由は?

男の子と女の子が生まれる確率は、少しだけ違っていることを知っていますか?
少しだけ男の子が生まれる確率の方が高いのです。
その理由は、男女の生存率の違いにあると言われています。
ここでは、男の子と女の子が生まれる確率について紹介し、その違いの理由を詳しく述べます。
また、最後に二人子供ができるとして、男の子と女の子のすべての組み合わせについて、生まれる確率を計算しました。
男と女の生まれる確率
男の子と女の子が生まれてくる確率は同じだと思いますか?
みなさん、
「だいたい、同じだろう」
と思っているでしょう?
それ、正解です!
男の子が生まれてくる確率も女の子が生まれてくる確率も、だいたい50%です。確率は半々ということですね。
しかし、もっと詳しく見てみると、少しだけ生まれる確率には違いがあります。
厚生労働省が発表した日本の人口動態統計表から、それぞれが生まれる確率を調べると、
- 男の子が生まれる確率 → 51.278%
- 女の子が生まれる確率 → 48.722%
となっています。これは1900年~2014年までのデータを平均したものです。
ほんの2.5%程度ですが、男の子の方が生まれる確率は高くなっていますね。
100人の赤ちゃんがいたら、51,52人は男の子で、48,49人は女の子といったぐあいです。
スポンサーリンク
なぜ男が生まれる確率が高いのか
この理由が気になったので調べてみましたが、なんと
なぜ男の子の方が少し多く生まれるかは謎!
らしいのです。
現代の医学をもってしてもまだ分かってないことだったんですね。
ただし、”このような理由ではないか?”という仮説は存在しているようです。
それは、”死亡率”が関係しているのではないか?というものです。
みなさんご存知の通り、人間の平均寿命は女性の方が長いです。
2014年に発表された簡易生命表(日本人の平均余命を知ることができる)によれば、
- 男の平均寿命 → 80.50歳
- 女の平均寿命 → 86.83歳
となっています。
女性の方が男性より6歳以上も長く生きれるのですね。
もし、男女が生まれる確率が同じだったとしたら、どうでしょうか?
女性の方が長く生きるのですから、日本の男女比は女性が多くなりますよね。
ですので、少しだけ男性を多く生むようになっているのかもしれません。
そこで、厚生労働省の平成27年簡易生命表から日本の男女の人口の変動を調べてみました。
下のグラフは、平成27年度に生まれた赤ちゃんを対象に、そのどのように人口が変動していくかを推定したものです。
結果は推定ですが、実際にこのような変動をしていくと思っていいでしょう。
男性の方が生まれる数は多いですので、初めは男性が多いです。
その後、徐々に青い線(男性の人口)が赤い線(女性の人口)に近づいてきます。
そして、63歳付近で人口の男女比が逆転します。その後は常に女性の方が多い状態です。
すべての年齢の男女の人口をそれぞれ調べると、
- 男性:41,900千人
- 女性:42,914千人
と女性の方が人口が多いことが分かります。
実際、2018年現在の人口比を見ても同じように、女性の方が多くなっています。
- 男性:61,730千人
- 女性:65,130千人
子供が二人とも男の子である確率
ここでは、二人子供ができるとして、両方男の子、もしくは女の子である確率を求めてみましょう。
もう一度、復習ですが、
- 男の子が生まれる確率 → 51.278%
- 女の子が生まれる確率 → 48.722%
でした。
なので、二人とも男の子の確率は、
$$51.278\% \times 51.278\% = 26.294\%$$
となります。
逆に、二人とも女の子である確率は、
$$48.722\% \times 48.722\% = 23.738\%$$
です。
男の子と女の子が一人ずつの場合も計算しておきましょう。
上の子が男の子で、下の子が女の子の場合は、
$$51.278\% \times 48.722\% = 24.984\%$$
となります。
逆に上の子が女の子の場合も変わりません。
まとめます。
二人子供ができるとして、すべての男女の組み合わせの可能性は、
男女の組み合わせ | 確率 |
---|---|
男の子、男の子 | 26.394% |
(上)男の子、(下)女の子 | 24.984% |
(上)女の子、(下)男の子 | 24.984% |
女の子、女の子 | 23.738% |
となります。
スポンサーリンク
まとめ
- 男の子と女の子が生まれる確率にはわずかに違いがある
- 男の子が生まれる確率 → 51.278%
- 女の子が生まれる確率 → 48.722%
- わずかに男の子が多いのは、平均年齢が女性の方が長いためと言われている
ディスカッション
コメント一覧
女性の方が、多いと思ってた( ゚д゚)
私
も女性の方が多いと思ってました!びっくりですね❣️
私も女性の方が多いと思っていた。
びっくり?
そうですよねえなぜ男性が多いのかあわたしも珍しく思いますようねえ
男の子と女の子を授かる確率は
兄妹・姉弟の2パターン×24.984%=49.968%では?
そうでなければ残りの約25%はいったい何処へ……
ご指摘ありがとうございます。
その通りでございます。
修正いたしました。
男の子が多く生まれるのは、性染色体が女の子のxより男の子のyの方が少し小さいため、動きが素早いのかも。か基本的に男の子の方が動きは活発ですよね。
男の子のw染色体がの方が女の子のx染色体より少しずつ小さいため、動きが素早く、w染色体を持った精子が受精する確率が高いのかも
男の子は動きは素早いけどおっちょこちょいだし、冒険好きなので死ぬ確率も高い。女の子は用心深いので長生きする確率が高いのかも。女の子は基本的に待つしかないので
旦那がいい男の時女の子が生まれる確率が高く、奥さんがいい女の時は男の子が生まれる確率がたかいきがします。子供の立場から言えば当たり前ですけどね
男女産み分けの本に依ると、妻の膣内を雑菌から守る常在菌の乳酸菌への耐性に着目して、長く手元に置きたい女の子を産みたければ弱酸性の環境で浅く射精し、頼れる男の子を産みければ弱アルカリ性の環境で深く射精すれば、ある程度の確率で産み分けの効果が期待できる由。
マッチョであれ優しい夫であれ、床上手な妻であれ仕事優先の妻であれ、「一姫二太郎」もむべなるかな!?夫婦の相性と境遇次第で、微妙な物言いしか出来ないのですが…。何れにしても、中絶や死産が原因とは思えないのです。核家族で、女の子の方が望まれているし、生物的にも強いので…。
但し、地域や時代に依っては、つまり社会的要因で、従来の新生児の男女比5%が逆転して、小中学校のクラスに依っては、目の前の現象としては、同数か女の子が目立つ場合もある様ですね。
男の子はW染色体がではなくY染色体です、夜中だったので、ボケてました。
かすかよ
カスとか言うな
最近学校でその染色体の内容を習いました。
次の中間テストに出るので頑張ります!
なんの根拠もないのですが、もしかすると体の頑丈さとかによって死産率が変動しているという可能性はないでしょうか?
細かなことではあるんですけれど、二人とも男の子の確率の計算結果、
26.294%になりませんかね。
その通りでした。修正しました。
男性の方が暴力的で、冒険心に富んでいるため死亡率が高い。
そして、戦争になるとまっさきに死ぬのは兵士である若い男性。
そういう特性を織り込んで、男性の方が少し多く産まれるんだと思う。
第二次世界大戦の後、若い男性がたくさん死んで、30年くらい女性余りが続いたらしいね。
日本もそうだし、ソ連でも、イギリスでも。
なにそれ、神とかがコントロールするとでも?
医学的根拠は?
あーリマセン。
中学校の調べ学習に利用させていただきました。ありがとうございます。」
同じく中学学校の調べ学習で
分かりやすいです!
何故男の人のほうが生まれる確率が高いのか誰かが解き明かしてくれるといいですね。
今日で犬養毅死んで89年
産み分けじゃね?男の子の方が欲しい!って人が多ければ、女の子だった時堕ろしたりするしね
イヌ、ネコ、甲殻類(67,000種)から人間で生まれる確率はどのくらいなんでしょうか…。この記事のような計算法で教えてくれる方いらっしゃいませんか…?
この統計は全て間違いである
分娩出産時における男女の比率は
7対3(女児7対男児3)これが本来の正しい数字である
昔から多くの母親となる女性は男の子を望んでいる
かの上皇后美智子様もお二人な男児に恵まれたが
初産は流産された
また
いわゆるお世継ぎ家系にとって
男児出産は必定
男児が生まれた際には盛大な祝を行う
男女どちらも、生まれる確率はおなじだと思っていました
たまたま記事を目にしました。
手元にデータが無いのですが、乳幼児死亡率が男の子の方が高いはずです。
もう40年以上前になりますが大学の授業の記憶では、16歳以上の子供を作れる年齢になると男女ほぼ同数になったはずです。厚労省の人口動態を見ると裏付けが取れると思います。