記憶リストを数字のイメージと関連付けて記憶するペグ法

2020年5月19日

この記事ではこんなことを紹介しています

ペグ法の記憶術の一つである”数字のイメージと記憶したいものを関連付けて記憶する”方法を紹介します。

この記憶術は同じペグ法の一つである”場所法”よりも比較的記憶に必要な時間が短いこと、そして記憶したものの順序まで覚えておけるというメリットがあります。

場所法と並んで有名なペグ法の一つですので是非マスターしましょう。

ここでは、記憶術のやり方と実践、コツを丁寧に解説していきます。普段の生活や受験・資格の勉強に役立つ記憶術ですよ。

万能の記憶術「ペグ法」の一つ、記憶リストを数字のイメージと関連付けて記憶する方法

この記憶術は”ペグ法”の一つであり、数字のイメージと記憶したいものを関連付けた想像を利用する記憶術です。

この記憶術のメリットは記憶に必要な時間が比較的短いということと、順番も同時に覚えることができるという点です。

以下で詳しく解説していきましょう。

 

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数字のイメージを準備しよう

初めに述べたようにこの方法では数字のイメージを利用することになります。

ですので、まずは準備として数字からイメージできるものを自分の中で持っておきましょう。

 

数字は形からイメージを作るのも良いですし、発音などからイメージを作るのもオッケーです。

例えば、私の場合だと1から11までの数字に次のようなイメージを当てはめています。

数字 数字のイメージ
1 ロウソク
2 アヒル
3 手錠(手錠が開いているイメージ)
4
5 フック(物を掛けるフック)
6 ゴルフクラブ
7
8 雪だるま
9
10 バットとボール
11 お箸

といった感じです。

もちろんこれは私のイメージであり、読者の方は自分のイメージを当てはめるのがよいでしょう。

 

なかなかしっくりくるものが無ければ、「数字の形をイメージして記憶する方法」を参考にしてください。様々な数字からのイメージを紹介しています。

 

各数字に対するイメージはできたでしょうか。

これらの数字のイメージは記憶するものの数だけ必要になります。

記憶したいもののリストが5つであれば5つまでの数字のイメージを使いますし、10個であれば10までの数字のイメージが必要になります。

ここでは、11までの数字についてイメージを用意しましたので、対応できる記憶リストは11個までということになります。

 

記憶術を使って記憶リストを覚えてみよう

前節で数字のイメージができたと思うので、実際にこの記憶術を使いながらやり方を学んでいきましょう。

テストとして、次のリストを記憶してみます。

  • 懐中電灯
  • ヘルメット
  • 電卓
  • スコップ
  • 倉庫の鍵

この5つを明日の工事現場に持っていく必要があったとします。

これらを数字のイメージと関連付けて記憶する方法で記憶してみまましょう。※実際はもちろん手帳や携帯にメモしておくことがベストな選択肢ですが…

 

まず、各項目を数字と1対1で対応させます。

  • 1 ⇔ 懐中電灯
  • 2 ⇔ ヘルメット
  • 3 ⇔ 電卓
  • 4 ⇔ スコップ
  • 5 ⇔ 倉庫の鍵

次に、各数字のイメージと記憶したいものが同時に登場する場面を想像してください。

 

例えば、「1」であれば私の数字のイメージはロウソクでした。ですので、ロウソクと懐中電灯が共に登場するイメージを頭の中で作り上げます。

このとき、現実ではありえないようなユニークな想像をすることがポイントです。

そうすることで、脳に強いイメージを与え深く記憶を刻み付けることができるからです。

 

私の想像を紹介しましょう。

数字のイメージ 記憶するもの 想像した場面
(1) ロウソク 懐中電灯  懐中電灯の電球の部分がロウソクでできており、スイッチを入れるとロウソクに火が付く
(2) アヒル ヘルメット ヘルメットをかぶったアヒル達が列をなして歩いている
(3)手錠 電卓 手錠をしたまま電卓を操作し、3を入力し続けた
(4)死 スコップ スコップでカエルを叩いて殺してしまった
(5)フック 倉庫の鍵 家の玄関のフックに倉庫の鍵がかかっている

とこんな感じでしょうか。

 

これで、数字のイメージと記憶すべきもの(明日の工事現場に持っていくもの)が関連付けられました。

 

では、次は思い出すときの練習をしてみましょう。

記憶したものを思い出すときは、1から順に数字からイメージするものを思い出します。

 

「1」の場合はロウソクです。

ロウソクが登場するイメージは”中の電球がロウソクでできている不思議な懐中電灯”でした。

これで、一つ目の懐中電灯が思い出せましたね。

 

次は、「2」のアヒルです。

想像した場面は”ヘルメットをかぶったアヒルの行進”です。

そうでしたね、ヘルメットも持っていくものです。

 

さらに「3」は手錠です…というように1から5までの数字を繰り返していけば、自然と記憶すべきリストがすべて思い出せるという仕組みです。

 

ここでは、覚えておくべき持っていくものの数が5つだったので、5までの数字を使いましたが、これが11個に増えても変わりません。

順に数字とのイメージを記憶すべきリストと関連付けていくだけです。

 

では、練習してみましょう。

以下に5つの記憶して欲しいものを提示しますので、この「記憶リストを数字のイメージと関連付けて記憶するペグ法」を使って記憶にチャレンジしてみましょう。

今度は「自分の子供が明日の遠足に忘れてはいけないもの」という設定です。

  • 遊園地のチケット
  • お菓子のポテトチップス
  • 水筒
  • 休憩時の座るときに敷くシート
  • タオル

では、どうぞ。

 

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順番も同時に記憶することができる!

ここで学んだ「記憶リストを数字のイメージと関連付けて記憶するペグ法」の大きなメリットの一つに順番も記憶することができるということがあります。

前節の持っていくものリストはそのリストに出てくるものの順番はさして問題ではありません。

最終的にすべてのものを思い出せればそれでいいからです。

 

ですが、十二支はどうでしょうか?「ね(子)うし(丑)とら(寅)う(卯)たつ(辰)み(巳)…」というあれです。

十二支は順番も重要ですよね。

 

ここで学んだ記憶術であればこのような順番も同時に記憶することが可能なのです。

それは数字に関連付けることで記憶するシステムを利用しているからです。

 

では、せっかくなので十二支を例にこの記憶術を使って覚えてみましょう。

ただし、「ね(子)」から「み(巳)」までは、比較的覚えやすいので、それ以降を記憶の対象としましょう。

以下に数字と記憶するものの対応表を示します。

  • 7 ⇔ 馬(午)
  • 8 ⇔ 羊(未)
  • 9 ⇔ 猿(申)
  • 10 ⇔ 鳥(酉)
  • 11 ⇔ 犬(戌)
  • 12 ⇔ 猪(亥)

ですね。

数字は十二支の番号に合わせて敢えて7から始めることにします。

「12」はこの記事の初めに紹介した数字のイメージ表にありませんが、棒とアヒルを登場させて「12」ということにします。

では、以下の表に私が想像したイメージを紹介します。読者の方も自分独自のイメージを想像してみてくださいね。

数字のイメージ 記憶するもの 想像した場面
(7)崖 馬(午) 馬に乗って崖の先端に向かって走る、間一髪落ちる直前で止まれた
(8)雪だるま 羊(未) 遠くに一つの雪だるまがある、徐々に近づいていくと…なんと、それは雪だるまではなく、二本脚で起ち、きつい首輪をした羊だった
(9)耳 猿(申) 日光東照宮、有名な聞かざる(猿)を見上げる私
(10)バットとボール 鳥(酉) 野球試合中、レフト方向にバットで打ったボールが鳥に当たってしまった
(11)お箸 犬(戌) お箸で犬に餌を与えていると、腹ペコの犬は箸まで食べてしまった
(12)棒とアヒル 猪(亥) 公園の池にいるアヒルを野生の猪が襲いにくる、大きな棒で猪を叩いて追っ払った

私はこんな感じになりました。

これで、十二支の動物の名前、そして順番まで記憶できましたね。

 

では、突然ですが問題です。

十二支の8番目の動物は何ですか?

「8」は雪だるまです。しかし、よく見ると羊ですね。

なので、「8番目の十二支の動物は羊(未)」ということが思い出せました。

 

本記憶術のメリットとデメリット

「記憶リストを数字のイメージと関連付けて記憶するペグ法」のメリットとデメリットについてまとめておきましょう。

 

メリットは記憶したいものの順番も同時に記憶できることです。また、場所法比較的短い時間で記憶できるという点もあります。

 

逆にデメリットは、記憶の強さ、すなわち記憶したものを思い出せる期間が若干短いです。

それは、記憶するときにかける時間が短いので仕方がないことです。より強烈なイメージを思浮かべることでこのデメリットは克服できます。

【メリット】
・記憶したいものとその順番まで同時に記憶することができる
・比較的短時間で記憶することができる
【デメリット】
・記憶の強さが若干劣る

 

より強い記憶を求める人は、以下の記憶術をお試しください。

 

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まとめ

  • 数字のイメージと記憶したいものを登場させたイメージを頭の中で組み立てる
  • それを記憶したいものの数だけ行う
  • 思い出すときは、数字の若い順に数字のイメージを想像することで、自然と記憶したものも思い出すことができる
  • 本記憶術のメリットは記憶したいものとその順番まで同時に記憶できること、記憶に必要な時間が比較的短時間であることである
  • デメリットは同じペグ法の場所法に比べると若干記憶できる期間が短い傾向にあることである

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